時計台広場

博物館について学ぶ

Vol.1

博物館の照明

2014.03.26

時計台は、1929年(昭和4)に図書館として建設されました。読書のために採光できるように、2階には縦長の大きな窓が並んでいます。ところが、博物館としてはこの窓から入ってくる太陽の光が大敵なのです。自然光に含まれる紫外線が展示物に悪い影響を与えるからです。
博物館の展示室では展示物を保護すると同時に、鑑賞者に心地よい雰囲気のなかで鑑賞してもらえるような環境が求められます。そこで重要な役割を果たすのが照明です。展示物の色や形を正しく見せるためには、適度な照度や色温度を調整する必要があります。光に非常に敏感な水彩画や染織品は50lx(ルクス)、光に比較的敏感な油彩画は150lxです。教室の明るさの基準が300lxですから、博物館の展示室はその半分ぐらいの明るさということになります。
また、照明によっては寒々しく感じたり、逆に暑苦しく感じたりすることがあります。これに関係するのが色温度です。展示室では白昼の自然光の5500K(ケルビン)よりも色温度の低い、やや暖かみのある光色を用います。本館では、展示室内、陳列ケースのなかともに3500Kで展示をおこなっています。

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